先日『「普通の人」を支援する』というテーマでお話しさせていただきました。
受講者の人事パーソンから質問されました。
「人事部としてハイパフォーマーや役職者を支援した方が
インパクト高く、また会社へ貢献しているのではないか」
という発言された。
そこで私は逆に質問をしました。
私: 「御社は新しいものを出さないと売上が大きく変動する
ビジネスだと思っています。
ところでここ5年で新しいもの、ヒットしたものがうまれましたか?」
Aさん:「いえ、残念ながらありません。」
私: 「もしかしたら、フォロー・支援されていた御社における今のハイパフォーマー
や役職者が違うとも考えられませんか?」
Aさん:「・・・・」
私:「より多くの社内の人々に対してコミュニケーションし、その人のキャリアや
やりたいことを聞けば、新しいビジネスの種を持っていることがわかるかもしれません。
一人10分も話を聞けばわかりますよね」
Aさん:「そうかもしれませんね」
今の時代は売れるモノを創る時代で、いかに社会課題を発見できるか。
世の中で不便なことはないか。それこそがビジネスの種になるはずです。
むしろ、誰もが日々の生活の中で色々不便に感じていることを、
自社で商品化することでイノベーション、ヒット商品が生まれる可能性がある
のではないでしょうか?
会社の中でマイノリティ化した「普通の人々」が何かに不便や不遇感を感じているかもしれません。
「普通の人々」と向き合い、コミュニケーションすることで、企業にとって必要なイノベーション
の種となるアイデアに触れることができるかもしれません。
イノベーションは人から生まれる。その種を見つけることができるのは様々な人にリーチできる
人事部門の方々ではないでしょうか?