「作れば売れる時代」から「売れるモノを創る時代」へ、イノベーションこそ起こさなければこれからの日本の国力を低下します。
「作れば売れる時代」は、オペレーション中心で、決まっていることをどう遂行するかが大切でした。そこにはもともとの才能とセンスのある人がおり、その人達がストレス耐性の不十分さによってパフォーマンス不足がある場合に「伸びしろ」という言葉で表現されていました。
ですので「伸びしろ」というのは、予定された人にのみ埋め込まれたものでした。ダメな人は努力してもそれなりのところにしかパフォーマンス発揮できないという仮説で人材管理が行われてきたのです。
「売れるものを創る時代」はイノベーションの創出が必要になってきます。イノベーションは社会や消費者にとって「不便」「不満」「不安」なことに着目し、それを解決することから始まります。よって才能やセンスよりも社会や消費者の「不便」「不満」「不安」における問題発見力や仮説構築力が問われてきます。
ローパフォーマーといわれている方々こそ、組織で「不便」「不満」「不安」を体験しています。そういった方々の中に自身が再び活躍できるように組織の問題やどうしたらよい環境になるか仮説構築している人は結構いらっしゃいます。そういった意味ではこういった人の持っている力を組織が活用することこそがイノベーション創出につながるものではないかと思っています。
ただこういった方々を「つかえない」と見限っているのが現状です。だからイノベーションが生まれないのです。イノベーション創出のポテンシャルを持った方々が力を発揮できるように「ノビシロ(伸びしろ)」を通じて引き出すことこそが「売れるモノを創る時代」に問われてくるのではないのでしょうか?
「ノビシロ」を活かし人生100年時代に「イキイキ」「ワクワク」「ニコニコ」して暮らせる人々で溢れる社会を構築していきたいと思っています。